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日経読みのひとり言

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東京在住、商社勤務、阪神ファン、日経新聞読者歴30年のサラリーマン読者が日経記事に関するひとり言を綴ります。時々は書評、美術、文化、スポーツなどの脱線もあり。

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タイトル 日 時
ここまで来たか米国の大学(6月19日付朝刊7面「米社会 偽りの能力主義」に思う)
米フィナンシャルタイムズのコメンテーターが、米国社会における能力主義が、いかに建前だけのものに空洞化しているか、赤裸々な例を暴露している。学歴やポストを金や他の利益提供で買う例が横行しているとは聞いていたが、ここまでとは驚きだ。筆者はこんなことは米国民の誰もが知っており、機会と財力があればやっており、違いは不正の手段が合法か違法かだけとしている。特に大学は、アメリカンドリームの出発点、起動力として、能力主義と機会均等が売り物だったはず。入学者が能力以外の要素で選ばれ、大学に行ける層が固定されると... ...続きを見る

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2019/06/19 07:05
誰のため何のため よく考えて(6月18日付朝刊4面「配備時期 見通せず」に思う)
陸上からミサイルを迎撃するイージス・アショアの配備先の選定でもめている。北朝鮮がミサイル実験を繰り返している時、国民は不安に駆られてこんなものでも役立てばと期待を託したのをいいことに、ろくに性能や納期の見極めもせず採用を決めた。北朝鮮との対話が始まり、国民も冷静になって、本当にこんなもの要るのかと疑問を持ち始めたが、今度は日米貿易摩擦解消のための日本の高額買物リストに入って、安倍首相がトランプ大統領に購入を約束してしまったようだ。拙速に配備地を決めようとして、ずさんな調査が地元住民の怒りと不信を... ...続きを見る

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2019/06/18 08:14
目利きより育て方(6月17日付朝刊7面「余るマネー 投資先増えず」に思う)
国内外のベンチャーキャピタルから資金を調達した国内のスタートアップ企業数が減少した。調達額そのものは増えており、一件あたりの調達額が増えたことになる。どちらが望ましいということはないが、気になるのは、確実に利益を生み出すプレッシャーが高まり、勝ち馬に乗る傾向が強まっていると指摘されている点だ。日本人は、事業開始でも投融資でも与信でも、失敗を嫌う傾向が強く、失敗に対する要因分析に余念がない。それはそれで大事なことだが、ビジネスは一定比率で必ず失敗するもの。であれば、全体で目的を達せられるように成功... ...続きを見る

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2019/06/17 08:29
他のプラスチックも削減を(6月16日付朝刊5面「レジ袋有料化『五輪前』」に思う)
原田環境大臣がG20の閣僚会議で、レジ袋有料化を来年の五輪前にも実施する方針を表明した。国民誰もが使用するものであり、プラスチック対策の象徴として取り組むのは有効だろう。しかしそれだけに終わらせるわけにはいかない。弁当と飲み物を買う場合を例に取れば、買い物袋以外に、カップからストロー、スプーン、手ふき袋や弁当箱の包装まで、プラスチックは至るところに使われている。これらを、リサイクルしやすい素材や環境負荷の小さい素材に変えていく必要があり、買い物袋はその第一歩に過ぎない。コスト高になるケースもある... ...続きを見る

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2019/06/16 12:08
文明ではなく経済の衝突(6月15日付朝刊17面「米中貿易戦争と文明の衝突」に思う)
米中対立がその激化、長期化に伴い、中国側が「長征」を持ち出し、米国側は高官が「文明の衝突」と形容することで、経済的対立からイデオロギー対立の様相を帯びてきているのは、大機小機でご指摘の通りだ。しかし、当事者の頭の中はともかく、米中対立の本質が経済的覇権争いにある点は変わっていないと思う。ただ経済対立の中身が、発端となった貿易摩擦から、より全面的になったことは間違いない。ファーウェイが標的になっている技術問題も然り、中国の国営企業に対する国家的補助の問題も然りである。この対立は、より巨視的に見れば... ...続きを見る

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2019/06/15 10:03
問題先送りの安倍外交(6月15日付朝刊8面「日本の対米外交 おもてなし限界」に思う)
日本の主要メディアは安倍外交に対して賛辞一色だが、欧米メディアの見方は厳しい。本日のOPINION面に掲載されたオバマ政権の国務副長官スタインバーグ氏の見方も然りである。「非現実的といえるレベルまで達した」おもてなしによってトランプ氏の虚栄心をくすぐることで、通商交渉の結論を先送りにするという「短期的な成果は得られた」ものの、長期的、根本的には何の問題解決も解決に向けた前進もない。日本のメディアは、首相や外相が世界を飛び回っている事実と、政府発表の報道には余念がないが、それが日本に中長期的に何を... ...続きを見る

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2019/06/15 09:26
社外取締役 得意技で活用を(6月14日付朝刊2面「社外取締役 知らぬが仏?」に思う)
企業内不祥事や不正の情報が社外取締役に入りにくく、問題処理への貢献が足りないのではないかとの趣旨の記事だが、そこまで社外取締役に求めるのが正解なのかどうかよく考えるべきではないか。社外取締役は基本的に非常勤であり、企業の内部事情にも社員や常勤役員ほど明るくない。そんな社外取締役に、個々の事案の処理を期待するよりは、通報の仕組みや再発防止策をしっかり整えるなど、社内人材よりも幅の広い経験が生かせる仕事でイニシアチブを発揮してもらうのが、効率的かつ現実的ではないか。何でもかんでも第三者ならうまくやっ... ...続きを見る

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2019/06/14 06:59
その通り!(6月13日付朝刊7面「ふるさと納税 まだおかしい」に思う)
ふるさと納税は返戻競争が過熱したため制度が改定されたが、まだおかしいという話。制度の根本がおかしいのだから、多少制度の枝葉をいじっても、構造的な欠陥は治らない。上杉コメンテーターも指摘しているように、自治体は大まかには、ふるさと納税の3割程度を返戻に充て、さらに3割をシステムの運営者に経費として払い、自らの取り分は残る4割程度。本来税金として納めたはずの10割のうち、3割が減税に、3割が産業振興に使われることになる仕組みだ。減税や産業振興がダメというのではないが、それなら正々堂々予算を立ててやっ... ...続きを見る

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2019/06/13 08:00
分配の根本的再設計が必要(6月12日付朝刊17面「新しい時代の富の偏在」に思う)
5面に今夏のボーナスが昨年比で減少との記事がある。昨年度の企業業績は史上最高水準、人手不足も深刻化しているのに、経済の先行きが不安というだけで労働者への分配は減らされる。先行きが明るくなったら上がるかというと、逆の場合は景気回復が業績数字にしっかり反映されてから。あらゆる理屈をこねて労働分配率は下げられる。一方で今朝驚かされたのは、利息や配当などの資本分配率も低下傾向にあるという大機小機の指摘。利息と配当は分けて考える必要がありそうな気がするが、企業がこれだけ稼いでいるのに、大半のステークホルダ... ...続きを見る

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2019/06/12 08:21
自治体がマネーゲームは困る(6月11日付朝刊2面「寄付集めは悪いこと?」に思う)
ふるさと納税の制度改訂で資格を取り消された和歌山県高野町は、古くなった小学校の統合再編資金を捻出するために、確信犯で総務省の指導の範囲を逸脱する高率の金券を返礼に使用した。町からすれば待ったなしの政策課題実現のため、違法でなければ何でもやるということなのだろう。気持ちはわかるが、全日本的判断としては、他の自治体の取り分が減るゼロサムゲームで、しかも相当部分がコンサルタントなどに流出する前提で、残った税源をマネーゲームで奪い合うのは、公的機関のやることではないと思う。責任はこのような欠陥制度を施行... ...続きを見る

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2019/06/11 07:11
休刊日の徒然草(6月10日新聞休刊日に思う)
休刊日にはネットでニュースをチェックすることになる。普段も昼間や夕刊後はネットでニュースを見ているので、何も違わないのだが、朝一番のまとまったニュースをネットで見ようとすると新聞との違いが際立つ。まだネットニュースの使い方が拙いのかもしれないが、まずニュースの軽重がわかりにくい。画面上での並び順が上のものが、送り手が重視しているニュースということだろうが、読者層の違いを意識してか、読まれやすいワイドショー的なものが上に来ていることもある。見出しの大きさや記事の長さも、新聞紙面なら一目瞭然だが、ネ... ...続きを見る

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2019/06/10 08:12
法人税率は世界統一を(6月9日付朝刊1面「法人税 どこに消えた」に思う)
世界の主要企業業績は史上最高水準なのに、法人税負担率は下がり続け、法人税の総額も減少気味。世界各国は自国に企業誘致して雇用や税収を増やそうと、法人税率の引き下げ競争は激化するばかり。タックスヘイブンに対する課税や、GAFAのような新ビジネスモデルに対する課税などもOECDやG20で主要議題に上がるが、後追い感はぬぐえない。企業は世界を自由に動き回れるのに対し、国家の課税権は基本的に領域内しか及ばない。国家が課税権を拠り所に、バラバラの対応をしている限り、どれだけ新ルールを作っても、企業はさらにそ... ...続きを見る

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2019/06/09 09:07
動き回るだけでは?(6月8日付朝刊4面「自民公約、外交を前面」に思う)
自民党が発表した参院選公約では、国際的なルール作りを主導や日露平和条約締結交渉加速など外交課題が前面に出ている。外務省や関係者の講演などでも、首相、外相とも就任以来これだけ世界を回ったと強調するのが定番なので、外交には相当自信があるらしい。確かに手数足数が多いのは認めるが、成果となると疑問だ。日露交渉はずっとやってて、経済協力なども相当出してるのに、妥結までの距離はむしろ開いている印象。韓国との関係は最悪。北朝鮮も無条件で会うと豹変したが具体化はまだ。日米交渉はトランプ大統領をこれ以上ないくらい... ...続きを見る

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2019/06/08 12:03
対立による均衡は卒業を(6月7日付朝刊6面「米『対中100年戦争』の愚」に思う)
英ブィナンシャルタイムズのコメンテーターの説明がしっくり腹に収まった。米国は対立相手としてのソ連を失ってから、ずっと空いた穴を中国で埋めようとしているというのだ。覇権国家としては、ルールに基づく世界秩序で自らもルールに縛られて窮屈な思いをするよりも、ルール無視の2極対立で力と力が対決する世界構造の方が望ましいということ。遠い昔になるが、大学の国際政治学の講義で、米ソ対立は危険を孕むが、それぞれの陣営内を引き締め、安定的な秩序をもたらすと習ったことがある。その後、冷戦体制が崩壊し、民族や宗教等によ... ...続きを見る

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2019/06/07 07:23
スピードが足りない(6月6日付朝刊5面「年金減額見直し 難題」に思う)
年金受給資格を持った人が働いて、一定以上の収入を得た場合に年金受給額を減額する在職老齢年金の見直しが難航しているという。周囲でも年金が減額にならないように働いているという先輩の話を聞くことがたまにあるので、特に64歳までの減額措置は、働き方に一定の影響があるのだろう。だとすれば、就労促進効果があるかどうかわからないとされている65歳以上の制度見直しは先送りしてでも、64歳までの減額を早急にやめるべきではないか。もともと2025年には男性、2030年には女性の受給開始年齢が65歳に引き上がるので、... ...続きを見る

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2019/06/06 08:16
日本の国益追求忘れるな(6月5日付朝刊4面「防衛大綱『米戦略を補完』に思う)
相手国に乗り込んでここまで言うかと呆れた。来日したシャナハン米国防長官代行の発言である。岩屋防衛大臣と会って「日本の防衛大綱は米国の防衛戦略を補完する。いかなる協力をできるのか協議する」と述べたそうだが、要は日本はアメリカの子分ってこと?と疑問を抱かざるを得ない。そのアメリカが、品行方正で、国際的なルールや正義に則って行動する国ならまだいいかとも思うが、経済力が衰えてきた分、腕力にものを言わせようという態度が目立ってきた困った大国である。その困った親分にコバンザメのようについていく戦略は、自らの... ...続きを見る

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2019/06/05 08:11
野党共闘に必要なもの(6月4日付朝刊4面「野党 すれ違う連立構想」に思う)
参院選一人区の大半で野党共闘が成立したことを受け、次の焦点として衆院選での協力が話題になっている。衆院で多数を占めれば政権交代なので、連立政権構想と合わせた議論が必要だ。解散風が吹いていると言われるだけに、早急に議論を詰める必要があるが、どうも立憲民主が連立政権構想に乗り気でないようで、話し合いが進まないという報道。共産党が安保条約破棄を掲げていることから、立場が異なる立憲民主党との連立が難しいとの見方があるが、果たしてそうか。要は、政権が直ちに着手する当面の課題・政策と、中長期的な課題・政策を... ...続きを見る

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2019/06/04 08:10
経験は必ず役立てるなのだ(6月3日付朝刊17面「経験は必ず役に立つ」に思う))
池上彰さんが、自身の地方勤務の経験から、望まない配属でも経験は後で必ず役に立つと、腐らずに一生懸命働くことをアドバイスしている。全く同感だ。就職したばかりの青二才に、仕事の全体像の理解は容易ではない。花形のように見えて、そこに行きたいと思う仕事が、将来に亘って花形であり続ける保証はないし、むしろいま下積みのところに、将来の芽はあると見るのが自然だろう。私も商社に就職したのに情報システム部門に配属され、プログラミングや業務分析のフローチャートづくりばかりの日々を数年間送った経験がある。当時は嫌で嫌... ...続きを見る

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2019/06/03 07:19
法整備に加え救済体制充実を(6月2日付朝刊6面「『限定正社員』法整備促す」に思う)
政府の規制改革推進会議が6日に提出する答申で、勤務地や勤務内容を限定した「限定正社員」の法整備を提案する。法律が出来れば普及しやすくなるとは思うが、労使で合意すれば今でもできるし、既に存在している雇用形態だ。わざわざ法律化するのは、労使で合意した職務範囲など労働条件の明文化を義務付けて、職務のなし崩し的拡大などにトラブルを未然に防ぐのが趣旨とのこと。それはそれで進めたらいいと思うが、同時に、合意が破られた時の救済措置が迅速、簡便に行われるよう、労働条件の監視体制を強化してもらいたい。既に法律で全... ...続きを見る

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2019/06/02 11:18
面白い!くら寿司に座布団一枚(6月1日付朝刊11面「新卒年収1000万円」に喝采)
くら寿司が2020年春入社の新卒採用で、年収1000万円の幹部候補生を募集する。日本企業の新卒給与は20万円前後で横並びだが、それを敬遠して若いうちから給与に差が付く外資系を志望する学生も増えているそうだ。だとすれば、日本勢も外資系に優秀な社員を取られないようメリハリのある給与体系で応戦するのは当然だ。くら寿司の挑戦を応援し、見守りたい。出でよ、くら寿司に続く企業! ...続きを見る

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2019/06/01 11:02

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