ボス交渉で世界が動かせる時代は過ぎた(9月27日付朝刊3面「米、南シナ海攻め手なく」に思う)

ワシントンで行われていた米中首脳会談は、サイバーセキュリティ分野では閣僚級の協議の場を設けることで合意したものの、南シナ海での埋め立て問題など他の懸案では双方の主張が平行線をたどり、見るべき成果が得られなかったと報道されている。アメリカの軍事力と経済力を背景としたプレッシャーも、全く価値観とベースを異にする相手には効かなかったということか。そもそも世界の重要事を対立するグループのボス同士の話し合いで決着を付けようなどという発想がまかり通ってきたこと自体が異常だったと思わねばなるまい。G7で始まったサミットも今やG20でも何も決められず、世界の国々が全く平等な立場で国際政治を動かす「G0」の時代に入りつつある。そこで多数を得ようと思ったら、力を誇示して脅すといった従来型の対応ではなく、しっかりした理論と率先垂範した行動で信頼を獲得するしかない。その点では米国も中国も失格だ。
日本はこの点、第二次大戦後70年間に亘り軍事力を行使することなく、国連中心の外交を貫いてきており、軍事力に頼らない外交で自主性を発揮できれば、世界の信頼を得られる資格は持っているのではないか。そんな折も折、集団的自衛権の行使を容認した安保法制定で、世界中で戦争をする構えを見せるというのは、全く逆効果。安倍首相以下、与党の面々は、もはや軍事では世界を動かせないことに早く気付くべきではないか。

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