翁長さんの死を悼む(8月9日付朝刊1面「沖縄県知事 翁長氏死去」に思う)

沖縄県知事の翁長さんが亡くなった。辺野古基地の建設を許すかどうかの攻防が、まだまだ続くこの段階でこの世を去らざるを得なくなったご本人の心中を察すると辛い。もともと保守派の重鎮だった翁長さんは、基地反対の勢力と手を組んで、保守と革新にまたがる「オール沖縄」の共闘を可能にした立役者だ。沖縄の広範な人たちが、もしかして世界最悪の普天間基地は、県内からの撤去が可能ではないかと考え、その希望を託した事実は、本当に重い。今日の菅官房長官の会見では、それでも辺野古移転がベストで、沖縄の人たちの痛みを和らげる策を、引き続き実行していくと、従来通りの見解を繰り返している。要するにこの考え方は、迷惑料を払って沖縄県民に負担を押し付けるということに他ならない。地理的に戦略的要衝にある沖縄は、明治維新の際には無理やり武力で脅されて独立を放棄させられ、第二次大戦では国内で唯一戦場となって多数の県民が亡くなり、一部は日本軍に殺されるという悲劇を味わった。戦後も、サンフランシスコ平和条約による日本の独立と引き換えに、米軍の統治下に残され、やっと返還されたと思ったら基地負担は継続である。一県民にここまで負担を強いるのは、法の下の平等の精神にも反する。そろそろ、根本的な対策を打ち出さないと、沖縄県民の心はいつか日本を離れてしまわないか、心配である。未だに基地受け入れを容認している保守派の人たちにも、この機会にぜひ翁長さんの気持ちを考えてみてもらいたい。

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