シニア内格差に注目必要(8月17日付朝刊5面「物価の『体感』は高齢者ほど重く」に思う)

なにかとシニア層の経済力が話題となることが多くなった。リッチなシニアが活発に消費しているとか、シニアの持つ資産を活用する必要があるとか、現役世代よりも経済的に恵まれているイメージがある一方で、年金の給付抑制や目減りで生活苦が大変との指摘もある。どちらが真実なのかと思うが、考えてみればどちらも真実なのだろう。まず人口構成の高齢化で、シニアの比重が人数的にも、経済的にも高まっている現実がある。その上で、シニア層の中にも格差があるのも事実だろう。要するに、リッチなシニアも、シニアの生活苦も、どちらも真実の一面ということ。経済政策を立てる上でも、その両面をよく捉えた対応が必要だ。年金だけに生活を依存しているシニアは、生活が楽ということは考えにくいので、シニアはリッチだからと安易に給付を抑制すれば、生活保護の増加など他に矛盾が現れることになりかねない。一方で、リッチで資産収入のあるシニアは、もう少し現役と同様に扱っても差し支えないだろう。何かの意図を持って、ステレオタイプのシニアイメージを振りまくことだけは、厳に慎みたいし、情報を受け取る側も、注意して受け止めたい。

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