職歴偏重の中途採用に問題(5月20日付朝刊3面「『氷河期世代』職なお不安定」に思う)

バブル崩壊後の就職氷河期に社会に出た世代で、90万人を超える人が今も安定した仕事に就けないとの報道に愕然とした。これだけ人手不足と言われる中、しかも働き盛りの中堅人材が100万人近くも十分活用されていないとしたら、日本経済にとっても大きな損失だし、そうした境遇に置かれた人たちが結婚や生活に支障をきたすようなことがあれば、さらに大きな社会問題だ。問題の背景は、最初の就職が正規社員でないと、一定のキャリアを積んでも中途で正規採用されにくい日本の企業社会の構造的問題がある。私も中途採用に関与したことがあるが、入社後の担当業務に対する能力や適性を見極めて採用するというよりは、職歴を見て正規か非正規か、転職回数が多すぎないかというような機械的スクリーニングの結果、面接に至らないケースが多い。日本の場合は、中途採用でも職種・コース別採用ではなく、どんな仕事でもこなすことを求められる総合職採用が中心となっていることが背景にある。最近は新卒にも職種別採用を求める機運が高まっていると報じられているが、中途採用こそ職種別採用を強化するとともに、十分なキャリアを積めなかった人に対しては、国や企業がキャリアアップの支援を強化することが必要だ。

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