これはひどい(7月21日付朝刊1面「『最低』に張り付く賃金」に思う)

この図は一目瞭然だが、背後に何百万、何千万人の苦労が透けて見えるようで辛い。2007年から2017年までの10年間で、最低賃金は719円から932円に200円以上上がったが、時給ごとの賃金分布は、最低賃金以下の部分が最低賃金に張り付いて動いただけで、全体として底上げになっていない。最低賃金近辺の比率が上がっただけだ。なぜこうなるのか。直接的には、最低賃金は法の要請だから、守るために無理無理最低限の賃上げを行ったということ。しかし最低賃金の少し上にいた人たちの賃金は、最低賃金が追いついてくるまでは上がらない。記事では生産性が上がらないと賃上げは無理という原則論を繰り返しているが、生産性が上がらないのは経済全体の問題や経営の問題ではあっても、働く人が怠けている結果では決してない。一方で上場大企業の収益は史上最高、中小企業との格差は広がるばかりという現実がある。ここから考えられる対策は、大企業が中小企業を踏み台に儲けていると仮定し、これをやめさせることで、企業の利益を分散し、中小企業に生産性向上のための投資余力と賃上げ余力をつけてもらうこと。その上で、大企業も中小企業も労働分配率を上げて賃上げすることで、働く人々の可処分所得を増やす。そうすると消費支出が増えて、飲食店や小売店も値上げ余地が出てくる。これらの産業の収益が拡大して、さらなる生産性向上投資と賃上げが・・・・。というように好循環になることを期待したい。そのためには、大企業にもっと遠慮なくものの言える政治にしていかなければ。

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