I T活用は事務合理化手段ではない(8月14日付朝刊社説「IT利用『負の循環』に終止符を」に思う)

先日の日経記事で、私が三十数年前に習った cobolというプログラミング言語が、まだ企業のシステムで使われていると知り唖然とした。日本企業はIT投資の8割を既存システムの維持運用につぎ込んでいる結果、博物館入りしてもおかしくない旧言語が、未だに現役で使われている。古いものを使うこと自体は、一概に否定しないが、ITシステムの内容が仕事の進め方を規定する側面があることを考えると、旧態依然とした仕事のやり方が温存されていることが予想され、それが生産性の向上を妨げていることが問題だ。
私自身、システム開発部署から離れても、異動先でシステムの導入による業務改革を提案してきたが、一番多い反応は「それでどれだけの費用や時間が節約できるのか?」というもの。システムの活用で、仕事のやり方を根本的に帰るという発想が乏しく、先行するシステム開発費用が気になってしまう。社説が指摘するように、経営者がIT部門を中枢組織と位置付けて、経営方針の核としてシステム活用を進めないと、この殻は破れない。

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