子供の医療費にまで目くじら立てるか(8月12日付朝刊3面「子供の伸び 75歳以上の4倍」に思う)

2000年度から16年間のひとりあたり年間医療費の伸びを、世代間で比較した記事。子供の医療費が増えた背景として、地方自治体の助成の広がりを挙げ、公的負担の膨張に警鐘を鳴らしている。子供の医療費の伸びが75歳以上の何倍にもなっているのは事実なのだろうが、それを新聞がこのような形で問題として指摘すべきなのだろうか、疑問を持った。まず比較対象が、75歳以上の医療費である点。高齢者向け医療費の増大については、早くから問題視され、圧縮のための様々な対策が行われてきている。それで抑制された医療費と比べて伸びが高いというのは、ある意味あたり前ではないか。問題視されている14歳以下の医療費実額は、比較対象の75歳以上の2割にも満たない。受療率が伸びている点も指摘されているが、未来を担う世代が医者にかかるくらい寛容に見るべきではないか。そのための医療保険制度だし、医者にかかるべき時に、費用の懸念も含めて、かかれない方がよほど重大問題だ。日本の子供貧困率が高止まりしている状況下、日本が世界に誇る皆保険制度により、子供が気軽に利用できる医療を維持することは、最優先課題であるべきだと思う。

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