勝者に節度が必要は大事な指摘(8月12日付朝刊社説「なぜ民主主義がうまく機能しないか」に思う)

先の参院選の投票率は5割を下回り、史上2番目の低さとなった。特に選挙権の拡大により前回参院選から新たに有権者となった18-19歳の投票率が他世代に比べて大幅に低いことや、前回参院選からも1/3以上低下していることが気にかかる。今朝の社説では、選挙を止めてくじで議員を決めれば、誰もが政治に当事者意識を持つのではないかという指摘は一理あるが、比較対象として誠に恐縮ながら、輪番で回している我がマンションの管理組合役員の状況を見ると、どうかなと疑問を持たざるをえない。結局は、自分たちの行動で何かが変わったという実体験がなければ、政治への参加意識は高まらない。自民党が選挙中に連呼した「安定か混乱か」という時の「安定」も、私たちに任せておけば悪いようにはしませんよという意味の安定であり、有権者の意向を踏まえた政治を安定的に行いますという公約とはほど遠い。有権者が望む政策で一番下にあった憲法改正を、与党が勝利したからと一番に持ち出してくるような、節度のなさでは先が思いやられる。与党に投じられた票の背景にある有権者の意思を尊重するのは当然として、野党に投じられた票が何を望んでいたのかも分析して、それを政治に取り入れるくらいの節度と謙虚さがあれば、一票を投じることへの意味が有権者にも感じられるようになるのではないか。

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