孤立か結束か、国家介入か市民の自覚か(3月31日付朝刊15面「全体主義的監視か 市民の権利か」に思う)

イスラエルの歴史学者、哲学者であるハラリ氏が、新型コロナウイルス対応に関連し、長文の寄稿を行った。読み切るには根気がいるが、力作であり、考えさせられるところが多かった。新型コロナウイルスの発生源となった中国が、国家主導の強権的な対応で、いち早く感染拡大を抑え込んだことで、自由主義社会と強権的社会が対比して語られることが増えている。しかしハラリ氏が警鐘を鳴らしているのは、自由主義国家の権力にも、危機や戦争に乗じて強権を発動し、市民の自由を抑圧しようという誘惑が常に作用するということだ。自由主義国家でも次々と国境を閉ざし、自国だけ何とかしようという形で、自国第一主義を深化させているのも懸念材料。一旦危機が去った後も、これらの非常時体制は長く尾を引き、市民の自由な活動を抑制しかねない。これに対抗できるのは、唯一市民の自覚、それに基づく自発的行動、これらを促す国家のイニシアチブ。これしか無い。だれか権力者に判断を預けて、自らは思考停止に陥るのは、容易いことだが、その代償は時として巨大になる。そうならない前に、正しい情報とそれに基づくしこう、行動を心がけよう。

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