いまの政治家に一番求められるのはDecencyだ。今朝の春秋子の指摘ではたと思い当たった。品位とか良識と訳すと何だかお高くすました感じがするが、鶴見俊輔がその著作で訳したという「まともであること」という表現はよりしっくりと受け入れられる。
法律で禁止されていないからやってもいいとか、国が金を出すから国益に資するべきだとか、最近の政治はこのDecencyが無さすぎる。商売や契約の現場ならいざ知らず、国全体を動かしていく政治の世界では、法律やルール、党派争いなどを超越した、Decentな振る舞いを求めたい。そこにこそ、格差拡大によって分断された国民の利害をひとつにまとめていける何かがあるはずだ。
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