利潤だけではない会社の存在意義(12月26日付朝刊8面「超過利潤生んでこそ経営」に思う)

借入金や株主資本のコストをカバーして、どれだけの利潤をその上に積み上げられるかが、経営の腕の見せ所という指摘は、投資家や金融機関の立場からは正しい。しかし、その株主第一主義、利潤第一主義が、現代社会の諸問題、格差拡大や環境問題などの根底にあるのも事実だ。雇用を生み、社会に役立つ製品やサービスを送り出して、企業が持続的に存在していけるなら…
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知らなかったことを自慢するのもおかしい(12月25日付朝刊1面「安倍前首相『責任を痛感』」に思う)

予想通りの展開だが、全く知らなかったという弁明を信じている国民はほとんどいないのではないか。でも仮に知らなかったら道義的責任で済むのか?これが会社なら、部下が勝手にやって報告もなかったことで、道義的責任を感じていますなどと社長が答弁したら、一発アウトだ。それが政治家だと許されると思っているのか。政治家本人の刑事責任が問われにくい政治資金…
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我田引水もここまでくると(12月24日付朝刊11面「トランプ氏が恩赦続々」に思う)

退任間際のトランプ氏が、自身にも嫌疑がかかるロシア疑惑で起訴された元側近を含む恩赦を実施した。減刑を含めたった20名の中に元側近が複数含まれるので、意図は見え見え。先月末にも元大統領補佐官を恩赦している。トランプ氏を助けた恩義に報いるという意味でまさに恩赦だが、大統領権限をここまで私的にもてあそんでいいのか。全くもってあきれるばかりだ。…
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大ウソと恥(12月23日日付朝刊社説「『桜』の捜査終結で幕引きは許されず」に思う)

日本人の精神的特質は、体面を重んじる「恥の文化」にあるとされたものだが、それも前世紀までのことらしい。安倍元首相の後援会が、桜を見る会の前夜祭で、後援会員や支持者を「接待」した問題。法律的には、疑わしきは罰せずが原則であり、安倍氏本人の積極的関与が実証されなければ無罪もやむを得ない。しかし、一国の宰相だった者が恥まで捨ててしまっていいの…
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スパイ同盟参加は不要(12月22日付朝刊8面「スパイ同盟、険しい道」に思う)

コメンテーターの秋田氏が、「ファイブ・アイズ」と呼ばれるアングロサクソン系5か国のスパイ同盟に日本が入るべきかどうかを論じている。そもそも、入れるのかも怪しい上、日本がそんな機密情報を使いこなせるとも思えない。政策的対応も足並みを揃えることが求められるとすれば、なおさらやめるべきだ。よく言われることだが、諜報機関が集める情報の大半は、公…
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お金はいくらあってもいいが(12月21日付朝刊1面「富める者 襲う恐怖」に思う)

確かにお金はいくらあってもいいだろうが、あの世までは持っていけない。使いようが無くなった時にも困るに違いない。ディズニー創業者の孫ら、約百人の資産家が「私たちに増税を。すぐに大幅に恒久的に」と求めているのは、そうした危機感を感じ取っているからだろうか。コロナ禍で世界の飢餓人口が一億人前後増える中で、超富裕層二千人の資産は昨年から200兆…
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自己責任主義では日本が沈む(12月20日付朝刊1面「転職停滞 スキルの壁」に思う)

コロナ禍で人が余っているはずなのに人が取れない。私に勤務先でzoomなどウェブ会議システムの利用拡大に伴い、ICT機器の操作ができる人材を探しているが、応募すらなかなか来ない。今朝の日経一面トップは、コロナ禍で打撃を受けた飲食・宿泊などの業種から、吸収余力のあるIT・通信などへの転職が進んでいないと指摘している。原因はスキルのミスマッチ…
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泥棒の居直りに屈するな(12月17日付朝刊4面「日本学術会議が中間報告」に思う)

日本学術会議が組織のあり方に関する中間報告を政府に提出した。学術会議による自発的な見直しは否定しないが、政府や自民党の圧力を受けてのものでありこの時期に何故と、納得がいかない。そもそも政府は委員の任命問題について、まともな回答をしていない。問題の発端を放置したままで、改革を迫るのは「泥棒の居直り」に匹敵する悪行であり、紳士のすることでは…
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今こそ日本外交の出番(12月17日付朝刊7面「バイデン政権下の米国と国際秩序」に思う)

冷静で分かりやすい分析で定評のあるイアン・ブレマー氏の寄稿。バイデン政権への移行で、アメリカ政治は普通には戻るが、国内の分断は続き打ち手は限られる。国際政治での積極的役割はあまり期待出来ないというもの。確かにそうだと思う。戦後ずっと米国外交のフォロワーを続けてきた日本外交も試練の時だ。安倍政権は、良し悪しは別として、トランプ氏と近いとい…
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企業の本質は変わらない(12月16日付朝刊6面「企業の目標 再定義を」に思う)

「企業の社会的責任は利益の最大化」としたフリードマンの定義を、間違いと断じ、見直しの必要性を説くFTのコメンテーター。しかし企業自身の性は変わらない、いや変われない。資本はあらゆる手段を使って増殖しようとするし、その最大の手段が企業だ。この点を、見誤ると、大変なことになる。経営学者が企業の性に基づく行動を肯定すれば、企業は社会に公認され…
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平準化がキーワード(12月15日付朝刊3面「年末年始の旅行・外食直撃」に思う)

コロナ感染拡大の第三波によりGotoトラベルの一時停止や飲食店への営業時間短縮要請の延長が決まった。感染症が広がりやすい冬場でもあり、やむを得ない措置だ。飲食店や観光業者のダメージは大きく、当面の対策と共に中長期的な対策も求められる。日本の観光・旅行の特徴は、年末年始やお盆、ゴールデンウィークなど一部期間と、普段から週末への需要集中が激…
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税と社保の応能負担は徹底を(12月11日付朝刊1面「児童手当 高所得者カット」に思う)

高齢者の医療費負担に加え、児童手当でも、高所得者にこれまで以上の負担を求める動きが加速している。財政が厳しいなかで、理解できなくもないが、たかが数百億円単位の話だ。応能負担を徹底するなら、全ての税金や社会保険料について、一億円以上の本当の高所得者からの徴収を徹底するのが先決だ。税金の面では、所得規模にかかわらず定率となっている株式の配当…
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信頼関係が安全保障の基盤(12月10日付朝刊42面「中村さん 貢献忘れず」に思う)

アフガニスタンでテロの犠牲となった中村哲さんの追悼式典が現地州政府の主催で開催された。中村医師は、医療だけでは現地の人々を救えないと、灌漑に取り組み貧困と闘った。痛ましい事件からはや一年。日本国内では日々記憶から遠のいている感があるが、現地ではその功績は忘れられていない。中村さんは現地の人たちのために尽力したのであり、決して日本のために…
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戦争を知らないことを知らない子供たち(開戦の日に思う)

私が子供の頃、「戦争を知らない子供たち」という歌が流行った。当時の子供たちは、戦争の実体験は無くても、戦争を強く意識していた。今日は太平洋戦争開戦の日。日経新聞には関連記事はない。いつまでも戦後を引っ張っている場合か、前を向いて生きろという言い方もできる。しかし、多くの人が望まなかった無謀な戦争に突き進んだ日本の体質は今日も変わっていな…
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高専がんばれ(12月7日付5面「熱き19歳をどう育てるか」に思う)

先日テレビで高専ロボコンの関東地区予選を見た。与えられたテーマに沿ったロボットを高専生のチームが製作して出来映えを競い会う。正直技術面ではレベルはまちまちだったが、どのチームも、課題に真剣に向き合い、悩み、チーム力で突破しようとする姿が印象的だった。5年制でモノづくりのためという明確な目的があるから。いや大学進学が普通になった時代に、あ…
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結果出なくても会っていれば何か出てこないか(12月4日付朝刊4面「日中韓首脳会談、年内見送り」に思う)

いま会っても国民に誇れる成果が出せない事情はよくわかる。国内コロナ対応に専念という言い訳も、わからないではない。しかし本来であれば、人的交流でそれぞれトップランキングの関係なのだから、コロナ対策を議論するだけでも意味があるはず。日中韓首脳が、胸襟を開いて話し合う場が持たれないのは残念だ。お互い利害関係が強いのだが、害の方がクローズアップ…
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先駆者への追随を応援する政府たれ(12月2日付朝刊2面「淡路島移転、パソナの挑戦」に思う)

パソナが本社を淡路島に移したのは英断だと思う。すべての企業で選択肢に入るわけではないが、可能な企業はどんどん追随すべきだし、政府は日本経済の構造改革に資するこうした動きこそ、財政支援で応援すべきだ。1面の連載にも通じるが、コロナ対策でまんべんなく財政資金を使っていたら、ふところがもたないし、非効率な部分も温存される。コロナ後を見据えて、…
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税金取るならここ掘れワンワン(12月1日付朝刊社説「75歳以上の窓口2割負担、範囲を極力広く」に思う)

75歳以上の高齢者が病院で払う窓口負担を現行の1割から2割に引き上げる話。所得の高い高齢者に負担を求めるのは賛成だが、極力広くはいただけない。国の財政が厳しいのは先刻承知だが、それなら絶好の税金源がある。株式の配当課税だ。現行は他の所得に拘わらず一律2割の分離課税だが、負担力のある高所得者ほど総所得に占める配当収入の割合が高い。一万円の…
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