人にはパンが必要(2月24日付朝刊7面「ミャンマー連日のデモ」に思う)

民主化の優等生だったミャンマーが、国軍のクーデターと、それに反対する国民のデモで揺れている。力で民主主義を圧殺することは許されないが、スーチー氏率いる与党NLDの政権運営のもたつきに、国軍が我慢しきれなくなった側面もあるように思われ、解決策は単純ではない。
人民は民主主義を求めるが、全員に最低限のパンが行き渡ってこそ、民主主義は機能する側面もある。記事が指摘するように、文民政権への橋渡し役を担ったテイン・セイン政権は、政治・経済改革をうまく成し遂げ、政党政治にパトンタッチした。しかし政権を引き継いだNLDは、人材不足が否めず、改革は停滞しているように見える。スーチー人気の健在だけが頼りだか、ポストスーチーを考えるととても持続可能とは思われない。
そこに新型コロナによる世界的な経済の停滞だ。第二次大戦前のドイツが、最も進んだ民主制から、第一次大戦の賠償の重みに経済が耐えかね、国民自ら独裁への道を熱狂的に支持して、ファシズムに突き進んだことが思い起こされる。
ミャンマーの課題は、民主化と政治・経済改革をいかに両立させ、国民にパンを分け与えながら、国を発展させていくかにある。民主主義は、時間もかかるし効率も良くないが、国民がどこまでそれに我慢できるか。最後はミャンマー国民の選択にかかっている。

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