力だけで世界は動かない(4月27日付朝刊7面「日本、板挟みではない」に思う)

日米共同声明での台湾海峡への言及を受け、日本が米中の板挟みになるのではとの懸念に対する反論の論説。基本的には、日本の軍事力では中立は無理→米国に守ってもらうしかない→それで中立はあり得ない という三段論法だが、どこか違和感がある。それは、大前提に力でしか国は守れないという思い込みがあるからではないか。確かに二十世紀前半まではそうだったし…
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コロナ対策は科学で(4月26日付朝刊9面「数理モデルが導くコロナ対策」に思う)

乃木将軍の203高地攻めでもあるまいに、突撃と休めを繰り返すだけでは、変幻自在に姿を変えるコロナウイルスには勝てない。当初から、PCR検査を全国民規模に広げない日本政府の方針には不信感があったが、遂に広島県が独自に徹底検査を開始した。政府の対応方針が、非科学的で説得力がないのに比べ、広島方式は、「検査と隔離を徹底し、新規感染者の見逃し率…
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あまりに軽率な政策転換(4月23日付朝刊2面「中国寄りの印象払拭」に思う)

菅首相は米国の戦略にまんまと乗せられた。バイデン大統領最初の直接首脳会談とおだてる一方で、側近からは事前に「中国と距離が近いと見られてますよ」と揺さぶりをかけた。その結果が、日米共同声明で半世紀ぶりの台湾への言及となった。もちろん、強圧的態度を強める中国への対応は重要課題であり、米政権の戦略変化に応じて日本も対応のレベルアップを検討する…
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空箱はチューリップより軽い(4月21日付朝刊社説「欠陥が多い『空箱上場』の解禁は慎重に」に思う)

企業買収のみを目的としたSPACと呼ばれる特別目的会社の上場と、それらへの投資が米国でブームになっている。日本でも解禁の検討を始めているというが、やめるべきだ。そもそも上場会社というのは、一定の基準に基づき、第三者のお墨付きを得て、素人が株式投資をしても比較的安心な会社として認定されたものと理解する。それが中身は空ですが、上場を認めまし…
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日本は口撃に徹すべし(4月20日付朝刊4面「安保法制『台湾』に対応へ」に思う)

憲法違反の可能性が強い安保法制の発動が、俄然現実味を帯びてきた。日米共同声明で半世紀ぶりに台湾に言及。紛争が起きた際には自衛隊のイージス艦を活用すべきなどというとんでもない意見まで、この記事に載っている。米軍が始めた戦争に日本が巻き込まれる。安保法制の国会審議で焦点になった事態が現実化している。政府とていますぐ中国と事を構えようという気…
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対中戦略は複眼で(4月19日付朝刊3面「防衛強化『全領域』で」に思う)

日米首脳会談を経て菅政権が一気に対中軍事対抗に舵を切った。安倍首相に習って、今度はバイデン大統領に食い込むための手段だろうが、日本にとっては危険極まりない。まず日米中の地理的な位置だ。日本は巨大な中国のすぐ隣、米国は太平洋の彼方。米国は日本をけしかけて中国と対決させたり、日本を基地に中国を牽制できる。しかも自らの本土は安全圏にある。日本…
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子どもの状態は社会の鏡(4月16日付朝刊社説「『子ども庁』は組織論で終わらせるな」に思う)

新しい役所を作ろうとすると組織論が激しく行われ、それが落ち着いて、組織ができた頃に、ところで何するんだっけ?という話が多い。今朝の社説の指摘はもっともだ。政府や与党が急に子ども問題を持ち出した真意は計りかねるが、子どもの置かれている状態は社会の縮図であり、対症療法で児童虐待対策などを強化するだけでは根本解決しない。格差問題や少子高齢化、…
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やる気ないとしか思えない(4月15日付朝刊5面「1人10万円給付 高所得者層は貯蓄」に思う)

家計簿アプリを使って集計した結果、昨年のコロナ給付金1人10万円は、低所得層では消費に回ったものの、その他では貯蓄された可能性が高いとのこと。予想通りの結果だ。一律給付しか方法がないからということで、反対論を押しきって実施したが、いたずらに国の借金を増やしただけで効果は小さかった。本当は政府自身がこうした政策効果の検証をしなければならな…
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能力主義も万能ならず(4月14日付裏1面「社会分断する『能力主義』」に思う)

給料や昇進を決める時に能力主義という言葉が多用され、能力主義が公平で万能であるかのようか錯覚に陥ることがある。確かに年功序列や恣意的な処遇決定よりはましかもしれないが、一定の物差しで能力を計り、処遇の基準にすることに、哲学者のマイケル・サンデル氏が警鐘を鳴らしている。確かに、一流大卒で能力は高いはずの中央官庁で信じられないような、不祥事…
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日本はいつ先進国だったのか?(4月9日付朝刊17面「いつの間に後進国になったか」に思う)

大機小機の筆者が、日本はいつの間にか、ワクチン後進国、デジタル後進国、環境後進国、ジェンダー後進国、人権後進国になってしまったのかと嘆いている。しかし、冷静に歴史を振り返れば、日本が本当に先進国になったことがあるのだろうか?明治以降の殖産興業、国力増強戦略で、戦前の一時期、日本は世界の一等国になったかのような錯覚に陥ったが、敗戦で幻影で…
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まん防 よくわからん!(4月8日付朝刊1面「都『まん延防止』要請準備」に思う)

大阪などに続いて東京都も「まん防」の要請準備にはいるというが、その正体は全くわかりません。本記事の説明では、適用されると知事の時短要請に従わない飲食店に20万円以下の過料を科すことができるそう。でもそれだけなのか?それだけで感染は収束するのか?そもそも今のリバウンドは、飲食店での感染のせいなのか?コロナ禍に突入して一年以上になるのに、政…
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国家が企業にやられる(4月7日付朝刊3面「米財務長官『最低税率で協調』に思う」)

国家よ、やっと最低税率を競うことの愚に気付いたか。ここ何十年にわたり、世界の国々はグローバル競争と称して、法人税の引き下げ競争にしのぎを削ってきた。一方のグローバル企業は、次々と税率の低い国に引っ越して、もっとやれ、もっと低くとたきつける。その結果、国々の税収は減り、巨大企業はさらに太り、ツケは国から脱出出来ない国民に消費税の形で容赦な…
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無症状者へのPCR検査徹底は国の責務(4月6日付朝刊3面「高齢者施設 検査二の足」に思う)

まん防(まん延防止等重点措置)などという新語が生まれて一層わかりにくくなったが、実態は再度の緊急事態宣言に近い。緊急事態宣言というとオリパラ開催が危ぶまれるから、目先を変えたといしか思えない。完全にリバウンド状態になっている新型コロナ感染を押さえ込む最大のポイントは、ワクチン接種の加速と無症状者へのPCR検査拡大だ。ワクチンは数が無けれ…
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空箱はマネーゲームの極致(4月5日付朝刊13面「米国で上場ラッシュ、日本で解禁論」に思う)

なぜこんな「空箱」の上場が認められるのか、全く理解できない。企業買収のみを目的として、事業実態のない企業を上場し、集めた資金で2年以内に他企業を合併することで、実態のある上場企業になる仕組みという。最初の上場時点で、実態がないのに上場基準を満たせるのも不思議。非上場企業を合併すると、内容に拘わらず上場企業になれてしまうのも、ルール回避で…
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