思考停止は良くない(1月22日付朝刊4面「日米同盟以外、選択肢ない」に思う)

交渉戦略としては、相手に「私にはあなたと組む以外に選択肢はありません」と告げるのは最悪だ。足元を見透かされ、交渉上の立場が弱くなる。国家間でも同じ。交渉戦略を離れても、日本は米中の真ん中にいるのでなく、地理的には限りなく中国寄りにいる。アメリカから見れば、最前線の盾の役割ということだが、形勢が悪くなれば、捨て石ということになりかねない。米国は安保条約で日本防衛の義務を負っているというが、条約には「自国の憲法上の規定、手続きに沿って対処する」と書かれているだけで、米国の安全保障を危うくしてまで日本を助けると思い込むのはお人好しだ。何も中国と組めと言っている訳ではない。米国一辺倒で他に選択肢がないと諦めるのでなく、常に複数の実効的選択肢を持つようにすべきだ。中国の政治経済も万全ではないし、全体規模では追い抜かれたとはいえ、日本の経済は中国から見ても魅力的な部分が多いはず。その価値を最大限にアピールして、独自に対中安保上、日本の地位確保を行うことも可能なはずだ。

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