今こそ日本外交の出番(12月17日付朝刊7面「バイデン政権下の米国と国際秩序」に思う)

冷静で分かりやすい分析で定評のあるイアン・ブレマー氏の寄稿。バイデン政権への移行で、アメリカ政治は普通には戻るが、国内の分断は続き打ち手は限られる。国際政治での積極的役割はあまり期待出来ないというもの。確かにそうだと思う。戦後ずっと米国外交のフォロワーを続けてきた日本外交も試練の時だ。安倍政権は、良し悪しは別として、トランプ氏と近いとい…
コメント:0

続きを読むread more

企業の本質は変わらない(12月16日付朝刊6面「企業の目標 再定義を」に思う)

「企業の社会的責任は利益の最大化」としたフリードマンの定義を、間違いと断じ、見直しの必要性を説くFTのコメンテーター。しかし企業自身の性は変わらない、いや変われない。資本はあらゆる手段を使って増殖しようとするし、その最大の手段が企業だ。この点を、見誤ると、大変なことになる。経営学者が企業の性に基づく行動を肯定すれば、企業は社会に公認され…
コメント:0

続きを読むread more

平準化がキーワード(12月15日付朝刊3面「年末年始の旅行・外食直撃」に思う)

コロナ感染拡大の第三波によりGotoトラベルの一時停止や飲食店への営業時間短縮要請の延長が決まった。感染症が広がりやすい冬場でもあり、やむを得ない措置だ。飲食店や観光業者のダメージは大きく、当面の対策と共に中長期的な対策も求められる。日本の観光・旅行の特徴は、年末年始やお盆、ゴールデンウィークなど一部期間と、普段から週末への需要集中が激…
コメント:0

続きを読むread more

税と社保の応能負担は徹底を(12月11日付朝刊1面「児童手当 高所得者カット」に思う)

高齢者の医療費負担に加え、児童手当でも、高所得者にこれまで以上の負担を求める動きが加速している。財政が厳しいなかで、理解できなくもないが、たかが数百億円単位の話だ。応能負担を徹底するなら、全ての税金や社会保険料について、一億円以上の本当の高所得者からの徴収を徹底するのが先決だ。税金の面では、所得規模にかかわらず定率となっている株式の配当…
コメント:0

続きを読むread more

信頼関係が安全保障の基盤(12月10日付朝刊42面「中村さん 貢献忘れず」に思う)

アフガニスタンでテロの犠牲となった中村哲さんの追悼式典が現地州政府の主催で開催された。中村医師は、医療だけでは現地の人々を救えないと、灌漑に取り組み貧困と闘った。痛ましい事件からはや一年。日本国内では日々記憶から遠のいている感があるが、現地ではその功績は忘れられていない。中村さんは現地の人たちのために尽力したのであり、決して日本のために…
コメント:0

続きを読むread more

戦争を知らないことを知らない子供たち(開戦の日に思う)

私が子供の頃、「戦争を知らない子供たち」という歌が流行った。当時の子供たちは、戦争の実体験は無くても、戦争を強く意識していた。今日は太平洋戦争開戦の日。日経新聞には関連記事はない。いつまでも戦後を引っ張っている場合か、前を向いて生きろという言い方もできる。しかし、多くの人が望まなかった無謀な戦争に突き進んだ日本の体質は今日も変わっていな…
コメント:0

続きを読むread more

高専がんばれ(12月7日付5面「熱き19歳をどう育てるか」に思う)

先日テレビで高専ロボコンの関東地区予選を見た。与えられたテーマに沿ったロボットを高専生のチームが製作して出来映えを競い会う。正直技術面ではレベルはまちまちだったが、どのチームも、課題に真剣に向き合い、悩み、チーム力で突破しようとする姿が印象的だった。5年制でモノづくりのためという明確な目的があるから。いや大学進学が普通になった時代に、あ…
コメント:0

続きを読むread more

結果出なくても会っていれば何か出てこないか(12月4日付朝刊4面「日中韓首脳会談、年内見送り」に思う)

いま会っても国民に誇れる成果が出せない事情はよくわかる。国内コロナ対応に専念という言い訳も、わからないではない。しかし本来であれば、人的交流でそれぞれトップランキングの関係なのだから、コロナ対策を議論するだけでも意味があるはず。日中韓首脳が、胸襟を開いて話し合う場が持たれないのは残念だ。お互い利害関係が強いのだが、害の方がクローズアップ…
コメント:0

続きを読むread more

先駆者への追随を応援する政府たれ(12月2日付朝刊2面「淡路島移転、パソナの挑戦」に思う)

パソナが本社を淡路島に移したのは英断だと思う。すべての企業で選択肢に入るわけではないが、可能な企業はどんどん追随すべきだし、政府は日本経済の構造改革に資するこうした動きこそ、財政支援で応援すべきだ。1面の連載にも通じるが、コロナ対策でまんべんなく財政資金を使っていたら、ふところがもたないし、非効率な部分も温存される。コロナ後を見据えて、…
コメント:0

続きを読むread more

税金取るならここ掘れワンワン(12月1日付朝刊社説「75歳以上の窓口2割負担、範囲を極力広く」に思う)

75歳以上の高齢者が病院で払う窓口負担を現行の1割から2割に引き上げる話。所得の高い高齢者に負担を求めるのは賛成だが、極力広くはいただけない。国の財政が厳しいのは先刻承知だが、それなら絶好の税金源がある。株式の配当課税だ。現行は他の所得に拘わらず一律2割の分離課税だが、負担力のある高所得者ほど総所得に占める配当収入の割合が高い。一万円の…
コメント:0

続きを読むread more

給与は仕事内容では決まらない(11月30日付朝刊6面「静かに進む働き手の選別」に思う)

米国に駐在していたのはもう十数年前だが、クレジットカードや通販のサービスセンターに電話すると、米国外のコールセンターに繋がるのは常識だった。それがICTの進化で、一般の仕事にまで広がっているという話。在宅勤務で対応できるなら、海外に移転すればもっとコスト削減できるのではというのは、いかにも企業が考えそうなことだ。最低賃金は国や地域ごとに…
コメント:0

続きを読むread more

国民の健康が第一になっているか(11月25日付朝刊1面「来月15日まで除外決定」に思う)

Go Toトラベルの見直しが進んでいる。ここまでコロナ感染が広がっている状況下、必要なことだか、どうもスムーズでない。早く止めないと、どんどん勢いが付くのに、政府はギリギリまで言い出さないし、見直しを決めてからも地方自治体の意向徴収や調整に手間取る。挙げ句の果て、感染が大阪や札幌同様拡大している東京都は見直し対象外となっている。除外とか…
コメント:0

続きを読むread more

世にも不思議な物語(11月24日付朝刊38面「安倍氏側が一部負担か」に思う)

やっぱりねと誰もが思う。モリ・カケ・サクラと続いた三連発の安倍政権疑惑のひとつである、サクラを見る会の前夜祭疑惑。参加費用の一部を安倍氏側が負担していたことを示すホテルの経理資料が出てきたという。都内の一流ホテルで、一番いい時期の宴会が居酒屋並みの五千円で出来るというのは、普通ではあり得ない話だ。ホテルが忖度して損を覚悟で値引いたか、安…
コメント:0

続きを読むread more

まだ効率を求めるのか(11月20日付朝刊5面「地域医療 浮かぶ非効率」に思う)

コロナ禍の教訓で、医療にはある程度の冗長性、余裕が普段から必要との認識が広まったのかと思っていたが、この記事ではまだ病床が多く非効率と改善を求めている。過去最高の感染者数を踏まえたコロナ対応でも、医療現場が医療崩壊への危機感を表明しているのに、政治家は死亡者と重症者数はそんなに増えていないと、認識のずれが気になる。昨晩見たテレビでは、コ…
コメント:0

続きを読むread more

ずれてませんか?バッハ会長(11月19日付朝刊42面「機運醸成 時期悪く」に思う)

日経の政治や経済面は経済新聞の矜持を保つためか、大本営発表的な記事が多い印象だが、社会面には記者の本音がうかがえる記事が時々掲載されるのが面白い。バッバ会長の来日では、NHKなどが雰囲気の盛り上げに腐心していたが、開催機運が盛り上がっていないのは、この記事の見出しの通りだ。テレビインタビューでは、さかんに観客をどのくらい入れるかという話…
コメント:0

続きを読むread more

どう見ても異常だ❗️(11月18日付朝刊3面「世界で株高 債券から資金」に思う)

株高が異常な水準まで進んでいる。ダウは最高値更新を続け、東京市場もバブル崩壊以来の高値だ。新型コロナワクチンの開発で、世界経済が上向く期待が高まっているからとの説明が付いているが、企業業績の回復はそこまで見通せない。要するに行き場を失った巨大なマネーが、株高につながる材料に反応して、我先に株式市場に流れ込んでいる状態だと思う。株式市場の…
コメント:0

続きを読むread more

議論なしに結果求める菅政権(11月16日付朝刊6面「自民の変質と身近な政治」に思う)

自民党は確かに変わってしまった。派閥政治には弊害も多かったが、少なくとも国の方向性をどうすべきか勉強と議論は行われていた。今回の総裁選の経過を見ると、派閥も政策論争も消えてしまった。菅総理は、課題を決め、期限を決めて、結果を出すように閣僚以下にプレッシャーをかけている。この政権運営手法は課題設定が正しければ、効率的に働く可能性はあるが、…
コメント:0

続きを読むread more

議員を選ぶのは国民だ(11月12日付朝刊2面「香港、民主派4議員排除」に思う)

世界の目が米国大統領選挙に引き付けられている隙を狙って、香港の議会制民主主義に対する攻撃が行われている。民主派の一部議員が、中国の決定を受けて解任された。議会制の大原則は、議員の身分保障と言論の自由であり、議員は基本的には、国民の信を失って選挙で破れるか、自らそれを自覚して身を引くかしないと解任されない仕組となっている。それが国家権力の…
コメント:0

続きを読むread more

そうだDecencyだ(11月11日付1面春秋の指摘に思う)

いまの政治家に一番求められるのはDecencyだ。今朝の春秋子の指摘ではたと思い当たった。品位とか良識と訳すと何だかお高くすました感じがするが、鶴見俊輔がその著作で訳したという「まともであること」という表現はよりしっくりと受け入れられる。法律で禁止されていないからやってもいいとか、国が金を出すから国益に資するべきだとか、最近の政治はこの…
コメント:0

続きを読むread more

米国を見習おう(11月10日付朝刊10面「破れざる民主主義の力」に思う)

まだ完全決着には遠いが、米国大統領選挙の帰趨が明らかになった。米国の、というか民主主義の危機は、特俵で踏みとどまった感じだ。オピニオン欄で秋田コメンテーターが指摘する通り、トランプ政権の四年間を含めたここまでの混乱は、民主主義がその矯正力を発揮した過程でもある。強権体制のみならず、民主主義が十分機能していない国では、指導者が道を誤っても…
コメント:0

続きを読むread more