英新首相の覚悟に注目(7月31日付朝刊13面「資本主義改革 英首相の覚悟」に思う)

EU離脱の国民投票で負けて辞職したキャメロン前首相の後継としてこのほど英首相に就任したメイ氏は、首相就任演説でEU離脱問題にあまり言及しなかった。では何について語ったかというと、行き過ぎた資本主義を見直すと同時に、格差を解消し既得権と闘うことを約束したのだ。「新政権は、一握りの恵まれた人の機会だけを守り続けはしない」という宣言は、人類の歴史に刻まれる名演説に数えられ日が来るかもしれない。この問題提起は実にタイムリーだ。EU離脱にYesを投じた英国民も、Noを唱えた人々も、何か違和感を覚えているに違いない。これで本当に物事が改善するのかと。メイ首相の目標設定は、どちらに票を投じた人にも期待を以て迎えられたに違いない。まさに多くの国民が何とかしたいと考えている根本問題に、メイ首相がずばりと斬り込んだのだから。世界を覆う経済の停滞も、テロの頻発も、難民の問題も、庶民の生活が改善しない問題も、根本は長らく世界で幅をきかせてきた新自由主義的な手法で、一部の人は豊かになったが、圧倒的多数の人たちは成長から置き去りにされたことにある。そこから今日の主要な問題が生まれているとすれば、その根源を断つことが、いま政治に求められることだ。それを高々と宣言したメイ首相の手腕に大いに期待したい。

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