タガが外れた世界政治(8月15日付朝刊7面「外交関係変えた『米国第一』」に思う)

イアン・ブレマー氏が、G20首脳の半数程度が、オバマ前大統領よりトランプ現大統領を好み、その政治スタイルを真似ようとしていると指摘している。要するに理想主義、国際協調主義、規範重視の政治よりも、自国第一を基軸に従来のルールに捉われない政治がしたいということなのだろう。後者の誘惑は以前から広く各国首脳間に存在したはずだが、実行に踏み切れなかった。そのパンドラの箱を開けたのがトランプ氏で、超大国のトップのわがままぶりが批判に晒されながらも一定の支持を獲得しているのを見て、右へならえというところだろう。日本の政治も似たり寄ったり。現政権が、トランプ流の強権で、戦後政治の中で越えてはならないとされてきたルールを次々と越えてきた。自民党の過去の重鎮さえも新聞紙上で苦言を呈する状況は異常だ。しかし喉元過ぎれば熱さ忘れるで、一定期間が経過してしまうと、それが当たり前になってしまう恐ろしさがある。今日は終戦記念日。74年前のこの日から、日本がどのような道を歩んできたかを振り返ることで、自らの立ち位置を確かめ、再び過ちを繰り返すことのないように方向修正を行うことは大変意義深いことだと思う。

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