映画「新聞記者」を見てきた

モリカケ問題などを題材に、総理官邸と官僚機構が一体となって進める国民無視の政治と、その過程で犠牲となる官僚。この闇に立ち向かう新聞記者と取材に協力する良心的官僚の苦労と苦悩を描く、社会派の佳作。権力は腐敗する、絶対的権力は絶対的に腐敗すると言われるが、まさにその恐れが日本でもあるのではと考えさせられた。本来官僚機構は、国民への奉仕が任務で、政治に対しては中立的でなければいけないが、政権の圧力を受けて、その本分を忘れ、両者が癒着すると、巨大な権力を背景に暴走を始める危険がある。この映画の舞台となった内閣情報調査室は、国内外の情報を収集・分析するための組織という触れ込みだが、その実態はほとんど国民に明らかにされていない。この映画では、内調が公安調査庁とも連携して、謀略や世論調査に手を染め、それを摘発しようとする良心派官僚を自殺に追い込む。フィクションだが、この数年の政治の現実を見ていると、本当にフィクションで済むのかと怖くなった。まもなく上映終了のようだが、ぜひ多くの皆さんに観てもらいたい。

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