非日常の効用(5月17日付朝刊裏一面「休校の後に」に思う)

三重県の高校教師で歌人でもある大辻隆弘氏が、生徒が戻ってこない高校の非日常的風景を描いている。全国津々浦々でこんなことが起こっているんだなと思いながら読み進むと、いい話が書いてあった。ニュートンが万有引力の法則を発見したのは、ペスト禍でケンブリッジ大学が閉鎖されていた時。湯川秀樹が中間子理論の端緒をつかんだのは、室戸台風で大学が休みの夜だったという話だ。確かに非日常の生活には、何かとんでもないことを思いつく、危うさ、怪しいエネルギーが満ちている。コロナ禍が過ぎ去った時、そうした非日常的発想が、ひとつでもふたつでも世の中で形をなしていくのであれば、この長い非日常もそれなりの意味があるのかなと、ぼんやり考える春の好日である。

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