自由は蜃気楼か(1月4日付朝刊24面「『自由』の意味 問い直せ」に思う)

自由は大切なものだ、誰も否定しない。しかし誰もが自由に振る舞っていては、みんなの自由は達成されないところが難しい。コロナ禍では、生存という自由の大前提を確保するために、行動の自由への制限を堪え忍ぶ必要が出た。職や収入を失えば、時間的には自由ではあっても、生きていく上での不自由が生まれる。自由とは何とも厄介なものだ。
本日の経済教室では、分かりやすい経済分析で定評のある岩井克人氏が、米中両国を悪いお手本として、自由を実現するための国家と国民の関係について論じている。個人の自由を放任しすぎると、トランプ氏のようになるし、政治や経済の安定を個人の自由に優先させると中国のようになる。どっちを選ぶかという「究極の選択」はごめん被りたい。しかし、少なくとも日本が求めるべきは、国のあり方に対して、国民が意見を述べる自由を確保し、その総意に基づき国の歩む方向を定めること。この時、自由だからと発言せず、他人任せにしていると、悪いお手本のどちらかに吸い寄せられることになりかねない。自由とはそんな繊細さをもったものだと自覚しておく必要がある。

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